歌声を合成するコンピュータープログラム「ボーカロイド」を使えば、人間が歌わなくとも、消費者が自分で新しい曲を作ることができるのです。このソフトは、バーチャルな歌手やシンガー（ボーカロイドとも呼ばれる）の声を使用しており、そのほとんどが日本語で歌えるように設計されています。日本のプロの作曲家も一般の音楽愛好家も、ボーカロイドというソフトを使って相当数の音楽を作り、国内外で広く親しまれています。

クラシックから現代のロックやポップスまで、あらゆるジャンルの音楽のボーカルパートを作成するのに適していますが、日本で人気のあるジャンルが中心となっています。主な流通経路はインターネットであり、KarenTなどの専門サイトでのCD販売や、日本最大の動画投稿サービス「ニコニコ動画」での無料視聴、また、世界的な音楽共有に関心を持つユーザーがYouTubeに曲をアップすることもある。また、ボーカロイドがホログラフィックスクリーンに投影される形で演奏するコンサートも開催されています。ボーカロイド楽曲を題材にしたコンピュータゲームでは、「Project DIVA」が有名です。

キャラクターとしてのボーカロイドは、商品箱の画像をもとにアニメ調に描かれることが多く、そのキャラクターのわかりやすさから、コスプレの対象にもなり、コレクション性の高い玩具も多くあります。

日本でのボーカロイドの人気は非常に高い。Googleによると、ボーカロイドの初音ミク（初音ミク Hatsune Miku）は、最も人気のあるアイドルグループAKB48と比較され、インターネットの日本セグメントにおける検索クエリー数で、The GazettE、Gackt、モーニング娘などの日本の有名アーティストを上回ったとのことである。ニコニコ動画のボーカロイド楽曲のうち、約150曲が100万回再生を達成しています。